●名称及び日時 2008’ 北斗旗オープントーナメント秋期全日本空道体力別選手権大会 11月9日(日) ●場 所 国立代々木競技場 第二体育館 ●主 催 全日本空道連盟 ●主 管 大道塾総本部 ●後 援 文部科学省・東京都
[師範所感] 9日(日)の北斗旗全日本空道体力別選手権の結果(経過)等については以下、小川 英師範代及び選手達の所感を参照ということではあるが 今回の出場選手の修正事項・・ということを書く(言う)のは簡単ではあるが「稽古の継続」を念頭に精進してもらいたいと思うよ。別に今回出場した菅原とか清治がということではないが、中量級出場の将光が初戦である今村選手とそれも帯上(格上とも言う)の先輩に対し延長まで激闘しても折れない気持ち(体力面も含め)で勝ち上がった姿とか、2回戦の堀越選手(初段)と本戦をとおして打合い続け、途中「有効」ポイントを獲られながらも更にアグレッシブルに打ち合い続けた姿は、前途した稽古量(の確保)があったからこそと思うよ。 将光自身、何回か「北斗旗全日本」に出場しているが今回の大会(9月の地区予選前の期間も含めて)に向けた稽古量が今迄で一番多かったとは思うね。 そう言うことでも来月の納会(途中、地区合同審査があるが)までの期間、そして年明ければ(=いよいよ!)「第3回世界選手権」元年を迎えるが、そこまで至るまでの期間というのを「稽古継続」させる環境に集中(=意識)して取組みたいよ。
[小川 英師範代 大会観戦記] 今回の秋期北斗旗体力別は当支部より3選手が出場しましたので、その試合内容(奮闘)について自分なりにまとめてみました。 超重量級第1試合(春期北斗旗体力別に続き)に菅原選手の登場!2週間前には「中東・アフリカ大会」に参戦し重量・超重量級(混合)準優勝の実績を残している。東北予選は1位通過も中東・アフリカ大会の「疲れ」が多少心配であった。相手は07年全日本無差別準優勝の実績がある八王子支部 吉澤選手、長身(187?)であり左リードパンチ・右ストレートでプレッシャーを掛けるし、一発の威力も持ち合わせている強豪だ。菅原としては得意の(いつもの)組技からグランドに持ち込みたいところだ。 試合は序盤からリーチを活かした左リードパンチを当てながら徐々にプレッシャーを掛ける吉澤選手に対し、菅原も距離を詰めパンチを繰り出すが大振りになり(体勢も崩れ)ヒットしない・・・更に吉澤選手は右ストレートもヒットさせながらプレッシャーを掛ける。菅原も組み付いてグランドへ引き込もうとするが、逆に(カウンター気味に)右アッパーを打撃され効果を奪われしまうことに=ペースは吉澤選手の方へ流れる。 その後は単発のローは出すものの、やはりペースは吉澤選手の方だ。中盤以降は掴んでの右アッパーがヒットするシーンが目立ち始める。終盤になり菅原も何とか組み付いて頭突きをヒットさせるが、またしてもグランドまでには引き込めず。それでも何とか距離を詰め反撃の機会を探る菅原だが、ここでタイムアップとなる。結果、吉澤選手の優勢勝ちになる。残念! 組み付いてからの右アッパーの打撃を対応仕切れなかったのは、身長差によるところも大きいが、ただ(今までの)稽古してきた左の投げ等を出していたなら展開は変わっていたかも・・と思うので、この試合をヒントにステップアップして行きましょう。 超重量級は予選リーグ戦により、続く2戦目は06年関東予選準優勝=超重量の常連である大宮支部 前田選手だ。 序盤から前田選手が積極的にパンチ・蹴りのコンビでプレッシャーを掛けてくる。対する菅原もタイミングを計ってカウンターを狙うも手数が出ない。組み付いて勝負を掛けるが、うまく捌かれグランドに持ち込めない。 試合が進むに連れ前田選手は(何か)試合を楽しむ様に、どんどんパンチ・蹴りを繰り出し効果ポイントを奪取。こうなると流れは前田選手の方に。 中盤以降は手数が殆ど出なくなってしまう。(=後で(大会終了後に)聞いてみたら、前途の海外遠征で怪我(脇腹痛)をして動きが(かなり)制限されてしまったとのこと)最後まで菅原は反撃出来ず、ここでタイムアップになり判定の結果、前田選手の優勢勝ちなる。 菅原にとって今回のスケジュールは結構厳しい(前途、海外遠征は本人の「熱望」の意味もあるので=多少は調整の面で、自戒してほしいところだとは思いますが)ものではありましたが・・・ただ言えることは、まだ終っていないと言う事!次のステージへ進みましょう。 軽重量級には当支部より鈴木清治選手の登場!東北予選は、もちろん1位通過も仕事の関係で稽古は十分ではなかった状況(状態)での試合を挑むことに。 初戦の対戦相手は08年春期関東軽重量予選で優勝した横浜北支部の野田選手。関東予選ではグランドで優位に勝ち上がっており要注意のオールラウンダーだ。 試合開始早々清治は、かかと落としから右ストレートで仕掛ける、野田選手も応戦して互いのタイミングを図る展開・・・そして清治は、いつものリズムから思い切りの良いステップ(踏み込んだ)からストレート気味(風?)の右フックがドンピシャリ!野田選手のアゴにヒットし後方に倒れ込んだまま立ち上がれず。清治の一本勝ちとなる、清治自身全日本では久しぶり(?私の記憶では初かも)の一本勝ちであり、以降の展開を大いに期待したのは私だけではない。 次の対戦(2回戦)相手は08年秋期関東軽重量予選で準優勝した吉祥寺支部のジェイソン・アンゴーブ選手で、所謂キックスタイル+回転系の蹴りを持っている強豪だ。 序盤の展開は、清治がワン・ツーから右のハイキックを繰り出しヒットさせるもポイントならず、一方のジェイソン選手もパンチ・蹴り主体に打撃戦を挑んで来る。 両者ほぼ互角の打合いを展開し進んでいくことに、そして中盤でグランドにするべく密着した状態でジェイソン選手がギロチンチョーク気味に抱えたまま引き込んだが、清治は冷静に対応することによりグランドは、ここでタイムアップ、試合再開と思いきや、ここでジェイソン選手が不申告のサポーター着用+先程のグランドでのギロチンチョークが頸椎を攻撃したと見なされ反則1を課せられることに。 ここで様子を見ることなく攻めるのが清治だったが、いつもの早い踏み込みからパンチを繰り出したタイミングでカウンター気味(両者=ほぼ相打ちでした・・が)のパンチがヒットしたらしく(?)効果のポイントを奪われる。 その後もスタイルを変えずに攻める清治だが、ここで(残念!)タイムアップになってしまう。私自身、最低でも引き分けかと思っていたがジェイソン選手の優勢勝ちとなった。 前にも触れましたが、仕事(勤務地)の関係で十分な稽古が出来なかったことを考えても石巻支部 鈴木清治のアピールは出来たと思います。是非、次のステージ(世界)へ進んで欲しいです。サポートしますし稽古に付き合いますから、よろしくです! そして中量級1回戦には将光の登場だ!初戦の相手は08年関東軽量級予選でベスト8の横浜北支部 今村選手(弐段=当然、将光より格上で)オールラウンドダーの実力派である。試合序盤はパンチを繰り出しプレッシャーを掛ける将光に対し、今村選手はパンチからミドル・ローを打ち分け対抗することに=どちらかというと将光のパンチVS今村選手の蹴りという展開で進んでいく。 将光は相手の動きが見えている様で顔をムーブさせながらパンチを的確にヒットさせる=ほぼパンチ勝負と決めている(←非常に冷静な判断)気配だ! 後半に入って今村選手のミドルをキャッチし軸足を刈って倒したり(その後、グランドになり自分からアキレスを決めにいったりしていたのはビックリ!)と流れは若干(=本戦は引き分けになり、延長戦でも同じ様な展開で推移していき)とは言え将光に、ただ微妙な判定なるのかと思いきや5−0で優勢勝ちに 本当に良く勝ったと思いましたが・・・ただ将光の実力(確実にand本当に)が上がっていたと、わかったのは(=知らしめた)次の試合でした。 続く2回戦は08年全日本中量級チャンプである総本部の堀越選手。説明の必要が無い強豪の選手だ。 リングへ登壇時に三浦師範から「胸を借りるつもりで思い切っていけ!」と声がかかる。 そして、いざ試合開始になり、お互い様子見のパンチ交換から堀越選手のパンチがヒットする。将光も目が覚める様な強烈パンチの連打で猛反撃し(+何と)堀越選手を場外へ追いやることで=会場からは驚愕の声が聞こえる! その後は一気に打撃勝負の打ち合いでヒートアップ、ほぼ互角で推移していったが試合終盤、堀越選手の正確なパンチがヒットし始める(連打による有効ポイントを獲られることに)されど気持ちでは負けない(!)将光は鈴木清治同様に自分のスタイルを変えずに挑んで(それもアグレッシブルに)いくが・・・ここでタイムアップとなる。 会場からは自然に健闘(激闘)した両者に対する拍手が湧き起こり=まるで「決勝戦」を見ている様でした。結果は判定負けにはなりましたが石巻支部 佐藤将光を充分にアピール出来たと思います。 やはり、あなたも次のステージへ進んで下さい。 最後に今回出場した3選手(菅原・清治・将光)及びセコンド等の帯同者のみなさん、お疲れ様でした。そして、もっと(更に)稽古しようぜ!! 押 忍
超重量級 菅原智範(弐段)所感 「悔しいです!!」この一言に尽きます。 今回の大会2週間前に中東アフリカ大会に参戦し、遠征期間中においても「2008’秋期全日本空道体力別選手権大会」に向けた調整を色々したり、東先生から指導を受けたりして万全の準備で臨んだつもりだったんですが散々な結果に終わってしまいました。 試合内容を振り返ると、まず春に続き大会第1試合目になっていて開会式終了後アップも不十分なまま試合が始まってしまいました。自分の気持ちの中では「絶対に勝つ」と言う気持ちだけで自分から相手に突っ込んで行きましたがやはり、相手との身長差が有りすぎの意識が強く、自分の想う様な攻め方が出来ずで、結果は判定負けに終わってしまいました。 試合終了後、セコンドの方々や他の支部の先輩からは「試合の序盤は良いペースで押していたけど、後半になるとガードが下がってくるよ」とアドバイスを貰ったので次の試合までの間、そのアドバイス内容を頭の中にイメージし続け挑んだ2試合目 これも又、不用意にパンチを貰い過ぎで自分からの攻め手を欠き結果、判定負けに終わってしまいました。 この大会を振り返ると、色々と反省点や今後の課題が沢山有り過ぎました。 まず、試合中にパンチを貰ったりすると興奮したりパニック状態になり、ノーガードのまま突っ込んで行ったりする癖が有るのでその辺りを今後、修正して行きたいと思います。それと試合中に自分の思い通り行かなくなると、気持ちが折れかかる傾向が有るので、その辺り(メンタル的な面)を、もっともっと稽古で修行しなければならないと思いました。 後もう一つとして思ったことは、試合前の体調管理をしっかり対応しなければいけないと思いました。今回あまり体調が良くなかったので次回とかは無い様に、日頃から気を付けたいと思います。 今後の稽古では前途した課題に取り組んで絶対、世界大会に出場!したいので、来年春の北斗旗に出場出来る様に精一杯頑張りたいと思います。 最後に、三浦師範を始め支部セコンドの皆さん本当に有難う御座いました。今後も御指導やアドバイス方を宜しくお願い致します。 押 忍
軽重量級 鈴木清治(弐段)所感 今回の大会は結果が伴いませんでしたが、春の大会と比べてみると自分自身手手応えはそれなりにあったのかなと思います。 いつもなら試合が近くなると雑誌等に対戦表が載るので、自分なりに対戦相手の分析とか戦略とか練れるのですが・・・(といっても試合になれば勢いで行っちゃいますが) 1回戦の相手は関東1位の野田さんでした。何が来るか判らないけど、とりあえず左で牽制して?ワン・ツー!(右フックかストレートかは判りません)あれ?倒れた!って感じで、狙っていた訳ではありませんが調子は良くないながらも一本勝ち出来てスッキリでした。 この勢いで2回戦だ!と続く相手はジェイソン選手。吉祥寺スタイルの打撃で時より大技も出してくるみたいなんで要注意です。相手に付き合わずこちらのペースに持ち込もうと心掛けました。が、初めに喰らったローが結構効きました。ここんとこローを思い切り蹴られた事が無いのでカットも出来ませんでした&スタンスが広い自分の組手スタイルはローに対して弱いかもしれません=その辺が次に向けて・・・課題その1 で、グランドなら勝てる!と思い二度テイクダウンに成功しましたが、相手の組み付きを解く事が出来ず(コチョコチョ・グリグリを駆使しても・・・)上になっても何もさせてもらえませんでした。腕とか絞めばかり狙ってたんでマウントパンチとか全然思いつきませんでした。上を取ったらまずはマウントパンチでポイント確実に取る様にしないと駄目ですね・・・課題その2。 で、その後の打撃勝負では手数・ヒット数でも負けてはいないと思っていましたが、場外際で貰ったパンチに対して顔を背けてしまい、それで効果を取られ相手の反則ポイントもあるから自分では延長かな?と思いましたが敗退となってしまいました。 今大会いろいろ波乱もありましたが、自分は来年に向けまだ可能性があるので、それまでは出来る限りの事をしていきたいです。人事を尽くし天命を待ちたいと思います。 まずは=とにもかくにも稽古(練習量)を確保しなければ…(早く三陸自動車道が志○川まで延びてくれ〜!) 最後に今大会も絶大なるサポートと指導をして下さった三浦師範、セコンドを務めてくれた方々を始め道場の皆さん、応援してくれた方々に感謝します。 押 忍
中 量 級 佐藤将光(3級)所感 今回の北斗旗体力別は、2回(度)しか試合をしていないので大した怪我も無く、その点は良かったです。 又、自分にとっては来年以降、新たに次の大会に向けて頑張る目標が出来た非常に意義深い大会になりました。 試合の方を振り返ると、まず1回戦はなんだか勝った気がしないというか正直に言えば本戦でも延長でも負けたと思っていたので勝てた時は不思議な感じでした。 2回戦は正面から殴りあって明らかに負けてしまいましたが面白かったです。試合が終わったあとは悔しさよりも楽しかったなあという余韻の方が強かったです。堀越(先輩)さんとはもっと強くなって改めて是非、試合をしたいです。 最後になりましたが三浦先生を始め支部塾生諸先輩の皆さん、そしてセコンドとして来て下さった方々の御陰で頑張ることが出来ました。ありがとうございました。 来年の春に向けて頑張ろうと思いますので、またこれからもよろしくお願いします。押 忍
※相変わらず短い所感ではあったが、所感の構成及び感謝の意があること自体で将光の「成長」が感じられたということで原文のまま表記(記載) しました。 (師範及び事務局談) |
|