●日時 2005年7月6日〜7月10日 ●場所 台湾・台北市他
鈴木清治(初段)「台湾・散打交流試合遠征記」
7月6日(遠征1日目) 北斗旗体力別が不本意な結果に終ってしまい、今年はもう終ったなと勝手に解釈し毎日ダラダラと過ごしていた時、突然に今回の「散打交流試合」の件を三浦師範よりいただきました。いつもなら自分は遠征(=海外)については何も考えず「即答」してましたが、今回は「チョットだけ」悩み参加の意思を決めました。 ボケーっとしているヒマは無いんだと気を入れ直し「打倒 散打!」へと挑みました。
7月6日の昼に成田空港へ到着し東先生、東京武術散打倶楽部の木本泰司先生と奥さんのケイコさんに娘さん、選手は大道塾から総本部の植田さん(北京語ペラペラ)、私、散打倶楽部から柏木さん、井上さん、高橋さんの5人。以上のメンバーで14:30成田を発ち3時間のフライト後、台湾・台北市に夕方到着。「亜熱帯」の国なので外に出た途端に蒸し暑くなりました。 夜、歓迎の食事会があり沢山の料理に舌鼓でしたが自分や他の選手の人達は体重(=計量)が心配なので、ほとんど食べない為「せっかくですから温かい内に召し上がって下さい」と言われ、仕方なく(?)モリモリ食べてしまいました。 そして、その場で計量してくれることになり自分は(やっぱり!)2?オーバーでした。 結果、自分は1階級上の80?級で出場することになりました。解散後、今大会の会場となる「北投(ホクトウ)会館」へ行き、国営の総合スポーツ施設で施設内の宿泊所に大会期間中、泊まりました。 夜は、昔の日本のプロレス(ジャンボ鶴田等)や川口浩探検隊(古ッ!)を見ながら過ごしました。 又、この日遅れてコーチの田村さんが来てくれました。(極真経験者です)
7月7日(遠征2日目) 朝は台湾風のお粥で朝食、午後からいよいよ「試合開始」です。 今大会は張 恩煌先生(木本先生の師)が理事長を務める「中華武術散打博撃協会」の撃全台湾大会(兼アジア予選?)です。 昼に開会式リハーサルがあるというので、ランニングシャツ・短パン・雪駄のスタイルで会場に行ったら何と「本番」でした。 この日は自分の試合が無かったので試合観戦+裏方に廻りました。試合のルールはヘッドギア・8オンスグローブ・胴プロテクタ・スネ当てを着用+ヒジ、ヒザは禁止で掴みは3秒まで、足裏以外(ヒザ、手等)を床に着いたら相手にポイント、場外に2度出たら反則負けということで、要は「打撃有りの相撲」といった感じです。試合時間は2分×3R(先取り2本) 出場選手は学生が多く見られ、若さ溢れる組手が展開されていました。 ところで会場に細川さんという日蓮宗の住職さんが試合を観戦していました、石巻市・蛇田の出身で10代に出家、台湾へ移住したそうです。かなり話し好き(=説教好き)な人でした。又、細川さんにはライチをいただいたので、観戦しながら(ほとんど自分1人で)食べてしまいました。 夕食を刺身料理屋で取った後、「若手」だけで士林(シーリン)観光夜市へと行き買い物を楽しみました。
7月8日(遠征3日目) 朝8:30より試合開始です。 (いきなり)準決勝、相手は協和拳館(台湾では名門)の黄 選手。自分は左のパンチを軸に、パンチのヒット数では勝っていたと思いますが、不用意に蹴りにいった時に投げられたりして何度か転がされましたが、徐々に慣れて来たので自分も負けずに「押し相撲」で場外へと何度か押し出しましたが、3秒以上掴んだということでポイントは認められず微妙な判定でしたが負けてしまいました。 優勝するつもりだったし勝てる相手だったと思うので非常に悔しいです。散打は投げのポイントが重視されるようです。 今大会は自分が3位という結果に終りました。植田さんは手堅い組手で56?級優勝、井上さんと高橋くんが、それぞれ3位でした。 試合終了後、夕方より紗帽谷温泉へと行きました。温泉・カラオケ付の料理店です。 台湾にも温泉は沢山あるそうで、食事をしながら軽く(=かなり)飲んだ後、温泉入浴しました。次に備えじっくりアルコールを抜いた後、帰ってみれば第2Rのカラオケに突入していました。 最後は何故かスクワット大会になり(前途、細川和尚も参加)合計3,000回で終了となりました・・・当然次の日は、みんな「筋肉痛」でした。
7月9日(遠征4日目) 朝早くに東先生が日本へと帰られました。 昼、北投(ホクトウ)をチェックアウトし電車・バスを乗り継いで鳥来(ウーライ)へ と向かいました。 ここは、台北北部の温泉郷で木本先生の奥さん(ケイコさん)の故郷です。到着後にケイコさんの家族で揚さん一家に果物を御馳走になりました。 午後より温泉付プールで遊んだ後、夕食は水餃子と沢山の郷土料理(+アルコール)で盛り上がりました。 揚さんは酒が強い(昼から飲んでいた)ので是非、東先生と勝負していただきたいと思いました。
7月10日(遠征最終日) 夕方に台北を立ち、成田空港に21時(無事!)到着。 今回も貴重な経験をさせていただき、東先生には本当に感謝しております。経験した事を早く試合結果として証明出来る様にこれから猛練習し、つまずくこと無く進んで行きます。 そして、遠征中に御世話になった木本先生、ケイコさん、張先生、揚さん他関係者の皆さん本当にありがとうございました。 最後に今回の遠征にあたり、いろいろ手配してくれた事務局長、三浦師範、一緒に遠征を帯同した植田さんを始め選手の皆さん、練習相手(=散打対策)をしてくれた石巻支部塾生の皆さん、本当にありがとうございました。 押 忍 |
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