●名称及び日時 2014年 北斗旗全日本空道体力別選手権大会 5月11日(日) ●場 所 仙台市青葉体育館 ●主 催 (社)全日本空道連盟 ●主 管 大道塾 ●後 援 文部科学省・宮城県・仙台市 ●協 賛 イオンモール(株)
[師範所感] 5月11日(日)仙台市青葉体育館で開催された2014'北斗旗全日本空道体力別選手権大会において -230(軽量級) 阿部宏信(初段) 3回戦進出 260+(超重量級)菅原智範(参段) リーグ戦3敗の結果に終わった。 今後に向けた修正事項・・・単的には「稽古の継続」を念頭に精進する(させる)ということは「第1」だが、今回の試合展開及び内容等を踏まえ修正事項とか今後の稽古で対応する内容とかを今回の出場選手は勿論、支部塾生にも良い意味で「還元=共有」出来る様にして行きたいと思うよ。 =もう次の戦いは始まっているのだから! 試合経過等については以下の小川 英師範代及び選手達の所感で試合経過(結果)等の詳細を参照ということではあるが、改めて本人達の自戒に期待したいね。 小川 英師範代 「試合観戦記」 5月11日(日)仙台市青葉体育館にて北斗旗全日本空道体力別選手権が開催され、当支部出場選手の激戦を振り返りたいと思います。 -230前半には東北予選を2連覇した阿部宏信選手がシードで初戦を迎え、相手は九州・沖縄予選を制した田中選手を破った奇跡の51歳!浦和支部長 渡辺選手(五段)との対戦となりました。序盤から渡辺選手はサウスポーから、前手の掌底をかざす独特の構えから時折フェイントを交えカウンターの蹴りを狙う。対する阿部選手は距離を詰めてパンチ・蹴りをヒットさせ、組んでは頭突きを繰り出し効かせる。渡辺選手も左右スイッチを交ぜ左ミドル・右パンチのカウンターを狙い、早めのバックステップで距離を取る。後半、パンチの連打で追い込み左前蹴りをヒットさせた阿部選手だが、キャッチされ軸足を刈られグランドの展開となるも上は取らせず蹴りで突き放す。その後、阿部選手は距離を詰め連打で攻めるが上手くかわされ時間となる。結果3−0で阿部選手も主審判定で引き分け延長戦となる。渡辺選手の動きに慣れてきた阿部選手は、序盤からカウンターで合わせ主導権を握ると、組まれるが右ロー連打で効かせる。その後も渡辺選手に右カウンターパンチヒットさせ、更に右ローで軸足を刈り倒しグランドでは上から攻め印象付けてタイムアップとなり、結果5−0の判定勝ちとなりました。前半ブロック準決勝の相手は関東予選を制し北斗旗無差別3位の実績を持つ総本部 谷井選手(初段)。昨年の無差別でも対戦し敗戦している。谷井選手はサウスポーからフェイントを交えて左ハイを繰り出すが、阿部選手も右ロー合わせパンチで攻める。その後、谷井選手の左ローが阿部選手の金的にもろに入る。たまらずうずくまり試合は中断となる。しかし、審判が確認できないということで反則カウントされないまま再開となる。谷井選手の右前蹴りをキャッチし右パンチを繰り出す阿部選手だが、かわされ小外刈りで倒される、グランドとなりマウントから三角絞めを極められそうになるがなんとか凌ぎ場外へ。再びスタンドではいきなり谷井選手の左前蹴りが阿部選手の顔面にヒットし効果を奪われる。更に組まれて、膝の連打で攻められるがローで反撃するが場外へ。なんとかパンチをヒットさせたい阿部選手だが、谷井選手の前蹴りで止められてしまう、ならばとバックブローで変化をつけるが組まれ、膝からグランドへ持ち込まれる。試合終盤、連打で攻める阿部選手に再び左ローが金的に入る。阿部選手も特にアピールせず試合を続け右ローで軸足を刈り連打で反撃するが、再び組まれて肘を当てられ効果を奪われ流れは谷井選手へ。最後まで攻める阿部選手だかタイムアップとなり結果、効果ポイント2の敗戦となりました。序盤の金的が、かなり影響があったと思います。せめて2回目の金的はファールカップのヒット音が聞こえていたので「なぜ?」の印象があります。今後は是非とも一つ上のステージにかけあがってもらいたいと思います。 +260には九州・沖縄予選で本戦出場の切符を掴んだ菅原智範選手(参段)が出場。リーグ戦の初戦は東北予選を制した青森市支部 奈良選手(2級)となりました。序盤から菅原選手は左右ローをヒットさせプレッシャーをかけると、左ミドルから左右のフックをヒットさせ場外へ追い込み効果を奪う。その後もステップから右ローからパンチで追い込む。奈良選手はローで距離を取り、下がりなからもパンチで反撃する。その後も、ローでプレッシャーかけて前に出る菅原選手に対し、奈良選手の下がりながらのパンチがヒットし効果を奪われイーブンとなる。それでも前に出続ける菅原選手はジャンピングパンチを繰り出すがカウンターを合わせられ、パンチ連打で再び効果を奪われてしまう。菅原選手、今度は変化をつけ左アッパーで顔を上げさせ、強烈な右パンチをヒットさせ場外へ追い込むがポイントは入らず。その後も攻め続ける菅原選手だが、残り30秒で組まれ小外掛けで倒され袈裟固めに抑えられる。焦った菅原選手は安易に場外へエスケープするが、腕を取られ十字で1本負けとなる。リーグ戦2試合目は成田支部 キーナン・マイク選手(弐段)。北斗旗上位の常連である。過去の対戦経験もあり、ある意味で噛み合う展開に。序盤からお互いに打ち合いの展開になり、菅原選手のロングフックがヒットして効果を奪う。その後は、キーナン選手がパンチ・蹴りの連続コンビネーションで左パンチをヒットさせ効果を奪い返す。その後も、キーナン選手の怒涛のパンチ・蹴りのコンビネーションが止まらず、たまらず下がる菅原選手、今度は有効を奪われてしまう。菅原選手もジャンピンパンチを繰り出し反撃するが、キーナン選手の左フックが再び効果を奪われる。菅原選手も諦めずパンチを出し続け再び効果を奪い返す、最後までお互い手数を止めず出し続けた見ごたえある試合でしたが、有効と効果ポイント負けとなりました。そしてリーグ戦3試合目は北海道予選を制した札幌西支部 野村選手(4級)柔道の実績のある選手で体重120?あり、菅原選手との体力指数は30以上があって、金的の打撃有りの試合となりました。キーナン選手にも投げてからの絞めで1本勝ちしている選手でもあります。序盤から菅原選手はローからパンチ連打を繰り出しジャンピンパンチで追い込む。しかし掴まれて払い巻き込みで投げられた時点で、あばら骨を負傷し無念の1本負けとなりました。3試合共に持ち味は発揮出来たと思います。ただチャンスがあれば阿部選手同様、上のステージに駆け上がってもらいたいです。 三浦師範を始め、応援に駆け付けていただきました近藤会長・激戦を見せてくれた選手・サポート+応援してくれた支部のみなさん本当にお疲れ様でした。今後は先ず、稽古でそれぞれの一つ上を目指しましょう。 押 忍。 260+(超重量級) 菅原智範(参段)所感 今回、北斗旗に参戦させていただき支部の皆様や関係者の方々等に大変お世話になっておきながら、不甲斐ない結果になってしまい申し訳ない気持ちで一杯です。本来なら試合に勝って(3試合もしたので1つくらい勝ちたかったのですが・・・)その結果が恩返しになればなぁと思っていましたが、申し訳ございませんでした。 試合を振り返ると先ず260+の階級は8人で4人に分かれたリーグ戦でした。自分は死のリーグと言っていい程のリーグでした。今大会、自分の中でテーマを決めていました。1つはガードをしっかりするということ、そしてもう1つはパンチで効果ポイントを量産することでした。そのテーマを持って、最初の試合は青森市支部の奈良選手との対戦でした。序盤からパンチで効果ポイントを獲り良い感じで試合を組み立てていきましたが、終盤にポイントを逆転され、挙げ句の果てグランドから腕十字で負けてしまいました。敗因は油断したのと最後まで自分のペースに持っていけなかったことだと思います・・・。 2試合目は今回で通算4回目の対戦となる成田支部のキーナン選手です。序盤から怒濤のラッシュを喰らい、一気に効果ポイントを都合2つ獲られ、中盤にはかなり重い一発をもらい有効も獲られました。この一発で自分も気合いが入り終盤、効果ポイント☓2まで追い上げましたが結果、優勢負け負けでした。敗因は自分のスイッチが入るのが遅かったことだと思います。 そして3試合目は北海道の柔道チャンピオンの野村選手でした。この試合の前にトイレで東塾長と御一緒した時「ヒットアンドアウェイで行け」とか「絶対に掴まるな」など色々とアドバイスをいだきました。試合が始まって序盤は良い感じで金的・ローキックと繰り出していましたが、自分がパンチで入っていった瞬間に掴まってしまい一瞬で、巻き込みで投げられました(120?のあびせ倒し)上に、乗られた時(袈裟固めの状態)からあばら骨がイッチャッテる感じあり絞め技に入る前にたまらずタップしてしまいました。すごく悔しいです。 試合全体を通してこの日は、パンチがいつもより良かったと思いますが、メンタルの弱さがあったと思います。最後になりますが、東塾長・事務局長・大会関係者の方々・三浦師範・石巻支部の皆様(特に小川さんには九州予選の時からですが)色々とありがとうございました。 押 忍 -230(軽量級)3回戦進出 阿部宏信(初段)所感 平成26年5月11日(日)北斗旗全日本空道体力別選手権大会に出場して3回戦敗退と言う結果でした。 大会前には多方面から期待をしていただきましたが「いまいち」な結果で申し訳ありませんでした。次の機会には応援していただいた支部関係者の皆様の御期待に沿える様に、日々邁進したいと思います。 試合内容ですがトーナメントの配置は1回戦シード枠で試合が無く、他の1回戦で勝ち上がった選手との2回戦となり、勝てば去年の無差別で負けた谷井選手と準決勝を賭けた再戦。それに勝てばベスト4と言う世界大会に向けて千載一遇のチャンスの良い場所(位置)でした。 初戦である2回戦は渡辺慎二選手。ベテランらしい老獪な組手で、ふわふわと構えて受け流すと思いきやパンチを打って来る。又、離れた位置から三日月蹴り+こちらが間合いを詰めると居なくなる。自分自身やりにくい選手でした。本戦では決着が付かず延長戦へ。その後はあまり覚えていませんが、泥試合に持ち込んで何とか判定で勝ちました。 そして3回戦は去年の雪辱を果たすべく(案の定)谷井選手でした。前の試合でのダメージが結構あったので玉砕覚悟だったのですが、谷井選手の金的蹴りが当たり本当に玉砕されました。その後は結局、谷井選手のペースで良い所も無くて、終わり間際に更にもう1回、金的を蹴られて時間終了。試合後あまり痛いので見てみたら、真っ黒に変色していました。以前、秋田支部長の小松先生も言っていたのですが、やはりファールカップはブリーフに着用するべきでした。改めてですが今回も試合を通して大変勉強になりました。反省すべき事は稽古にて修正し、今後に活かしたいと思います。 押 忍 |
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