●名称及び日時 2013年 北斗旗全日本空道体力別選手権大会 5月19日(日) ●場 所 仙台市青葉体育館 ●主 催 (社)全日本空道連盟 ●主 管 大道塾 ●後 援 文部科学省・宮城県・仙台市 ●協 賛 イオンモール(株) [師範所感] 5月19日(日)仙台市青葉体育館で開催された2013'北斗旗全日本空道体力別選手権大会において -230(軽量級) 阿部宏信(初段) 初戦敗退 -250(軽重量級)須田慎也(初段) リーグ戦1勝1敗 260+(超重量級)菅原智範(参段) ベスト4 リーグ戦2勝1敗の結果に終わった。 今後に向けた修正事項・・・単的には「稽古の継続」を念頭に精進するということは「第1」だが、今回の試合展開及び内容等を踏まえ修正事項とか今後の稽古で対応する内容とかを今回の出場選手は勿論、支部塾生にも良い意味で「還元=共有」出来る様にして行きたいと思うよ。=もう次の戦いは始まっているのだから! 試合経過等については以下の小川 英師範代及び選手達の所感で試合経過(結果)等の詳細を参照ということではあるが、改めて本人達の自戒に期待したいね。 小川 英師範代 「試合観戦記」 去る5月19日(日)北斗旗体力別全日本選手権が仙台市青葉体育館で開催されましたので当支部選手の激戦を振り返りたいと思います。 -230には東北予選を制した阿部選手(初段)がエントリー。初戦の相手は、なんと昨年の同階級の覇者 宮地選手(八王子支部ー初段)である。開始早々、阿部選手は右上段前蹴りをヒットさせパンチの連打で場外へ追い込むが宮地選手も組んでのビザで応戦場外となる。再び阿部選手は距離をとりカウンターの右パンチを合わせるが宮地選手も右ビザで反撃し組み合いに、阿部選手は頭突き・アッパーを繰り出すが宮地選手は首相撲で頭を下げさせしつこくビザを繰り出す。中盤からは阿部選手のパンチを警戒し、前蹴りで距離を取る宮地選手が首相撲から肘・ビザで印象付けるが阿部選手は前蹴りをキャッチし、軸足に連続ロー攻めるが倒せない。その後、阿部選手はパンチで仕掛けるが宮地選手は首相撲からビザで流れを作る。阿部選手も首相撲から頭突き・ローで反撃するが頭を下げられヒザを合わせられてたまらず場外へ押し込む。やや宮地選手のビザが印象強いままタイムアップとなる。結果、主審判定で引き分けとなり延長戦へ。延長序盤から首相撲からビザで仕掛ける宮地選手にスタミナ切れ気味の阿部選手は、気力でローを入れるが上手く倒されニーインザベリーから決めで効果を奪われてしまう。再び組まれヒザで攻められるが何とか持ちこたえる阿部選手だったが、ついに左右のビザで効かされる。気力でパンチを振るう阿部選手だが再びビザで効かされタイムアップとなる。結果、効果判定負けとなる。パンチでは優位だったけど首相撲で削られたね。課題が見えたから今後に期待したいと思います。 -250には須田選手(初段)が北斗旗デビューを果たす。リーグ戦初戦は柔道経験者の佐々木選手(帯広支部・弐段)であったが負傷棄権となり不戦勝に。リーグ戦決勝の相手はジェイソン選手(吉祥寺支部・弐段)実力者である。序盤から須田選手は左の蹴りで距離を取るジェイソン選手に素早いパンチで一気に場外へ追い込む。その後も左フックをヒットさせ思い切りの良い動きでパンチで攻める。ジェイソン選手も蹴りで距離を取ろうとするが、打ち終わりに須田選手がパンチを振るいペースをつかめない。中盤に掴みから倒されグランドの展開になり上を取られるが、凌いで再びスタンド勝負となり、早々とパンチの連打で仕掛けヒットさせる須田選手だかポイントは入らずタイムアップとなる。結果、主審判定で引き分け延長となる。延長序盤からジェイソン選手はカウンターの左ミドルを合わせるが須田選手はパンチを集め反撃する。中盤にジェイソン選手が組み合いからビザをヒットさせると須田選手は場外と勘違いしたのかその場で仰向けになってしまいマウントパンチで効果を奪われてしまう。そこから絞められ無念の一本負けとなる。スピードのある良い動きだったと思います。今後の可能性を感じられた試合でした。 260+には菅原選手(参段)が参戦。リーグ戦初戦は東北予選で苦杯した風呂本選手(東北本部・4級)である。序盤から菅原選手は自分の距離でローをヒットさせ、組み合いから場外へ押し込む展開になる。中盤で菅原選手はジャンピングパンチをヒットさせ印象付けると更に右フックをヒットさせ流れを作る。対する風呂本選手もビザを合わせるが流れを作れずタイムアップとなる。結果、5-0で判定勝ちとなる。 リーグ戦2戦目は豊田選手(北河内支部・1級)である。序盤から菅原選手はパンチの連打・頭突きで場外へ追い込み「技有り」を奪取し攻勢をかけると、再びパンチを集め今後は頭突きで場外へ追い込む。その後もパンチで有効を奪い試合を作り後半へ。豊田選手も組んでのビザ・ローで反撃するがここでタイムアップ。結果、技有り優勢勝ちとなる。そしてリーグ戦決勝の相手はキーナン選手(成田支部・初段)昨年同階級の準優勝者である。序盤から菅原選手は前蹴り・スウェーで距離を取りキーナン選手の蹴りをキャッチし場外へ。再び前蹴りをキャッチで倒しグランドに移行、上から攻めるが場外へ。その後、パンチのコンビで攻めるキーナン選手にジャンピングパンチをヒットさせ追い込む菅原選手だが、キーナン選手もビザを合わせる。そしてガードの下がった菅原選手にキーナン選手の左リードパンチが入って効果を奪われビザで攻められる。その後はキーナン選手のパンチを捌く菅原選手だが、ビザを入れられ場外際にカニ挟みから膝十字を狙われるが上手く捌き場外へ。再びジャンピングパンチを繰り出す菅原選手だがキーナン選手も怒涛のコンビで菅原選手を場外まで下がらせ印象付けるとここでタイムアップとなる。結果、優勢負けとなる。今回の菅原選手は全体的に相手の動きが見えてたと思います。胸を張れる試合をやってくれました。第3位です当然、再び「世界」を目指しますね! 最後に三浦師範を始め応援に駆けつけいただいた近藤会長、そして支部のみなさんお疲れ様でした。鈴木清治(←おめでとうございます。復活も祈ります!)に続くチャンピオンの誕生を目指し頑張りましょう。 押 忍! -230(軽量級) 阿部宏信(初段) 所感 2013’北斗旗空道全日本体力別選手権に出場した所感ですが、全日本も今回で3回目になり雰囲気的にも多少は慣れて来ました。当日の受付前、全日本に出てくる選手は、みんなが強豪なので初戦の相手が誰か気になっていましたが、トーナメント表を見てビックリ!!昨年の-230チャンピオンの宮地選手でした。一瞬、驚きましたが宮地選手に勝って敢闘賞をGETするチャンス!!と開き直りました。それに私には、まだ全日本で上位まで勝ち上がる程の力は無いのでトップクラスの選手と試合をして、勉強をするなら自分が元気な時の方がありがたい=昨年も田中選手(北海道本部)と試合をしましたが、その時はもうボロボロだったので・・・。 試合は格上の選手と試合する時には、気持ちだけは負けたくないので、最近は常套手段の試合開始と同時に「上段前蹴り奇襲作戦」で始まりました。上段前蹴りは当たりが浅かった様でダメージは無さそうでしたが、相手選手の試合のリズムは崩せたと思いました。そして向かい合うと独特なリズムを取る構えが気になり、パンチの連打が出しにくく単発気味で効果ポイントが獲れませんでした。その代わり中段前蹴り・ヒザ蹴りは結構当たり相手選手の腹に深く入るのが分かりました。 本戦は互いにポイント無しで延長戦へ。延長戦はニーインザベリーで効果ポイントを獲られ、その後に首相撲からのヒザ蹴り連打でポイントを加算される一方的な展開でした。昨年の田中選手と戦い方が似ていて、首相撲で頭を下げられると負けると分かっていましたが首相撲に対応出来ずに惨敗でしたが試合を通じて勉強させていただきました。今回は完敗ですが次は勝てる様に、これからも稽古に励み日々精進して参ります。 最後に、いつも道場にて指導していただく三浦師範や先輩方、応援していただいた近藤会長、そして仲間達に感謝をして所感とさせていただきます、ありがとうございました。 押 忍 -250(軽重量級) リーグ戦 1勝2敗 須田慎也(1級)所感 東北地区予選では良い結果とはいかず、まだまだ北斗旗に出場するレベルでは無いにも関わらず東塾長、三浦師範の御配慮により東北地区推薦で北斗旗全日本空道体力別選手権に出場させていただきありがとうございました。-250に出場する選手の中で、恐らく自分は最弱のレベルであるのは百も承知でしたが、せっかくいただいたチャンスを無駄にすることの無い様に日頃の稽古や自主トレを重ねて幸い怪我等も無く、自身では過去最高の仕上がりで試合に挑むことが出来ました。 先ず目標は北斗旗という最高の舞台で1勝を挙げることでありましたが、初戦の相手が怪我による棄権で、まさかの不戦勝による1勝を挙げることが出来ました。 「次の対戦相手に勝てば、まさかのベスト4入り」と対戦前から自分に都合の良い方に想像を膨らましておりましたが、さすがにそんな甘い世界ではなく対戦相手は強豪揃いの関東リーグを制覇したジェイソン選手(吉祥寺支部)でした。ジェイソン選手の1回戦を見る限り、切れの良い打撃と華麗な足技で対戦相手を翻弄しており、とても自分が太刀打ち出来る相手ではないと感じておりました。何とか食らいつく方法はないかと自分なりに考え今までの様に、ただがむしゃらに前に出て殴り合うのではなく距離を取って相手攻撃を見ながらのカウンター作戦(今までの振り回しのフックではなくストレート系を多用)で試合に挑みました。 作戦通り上手くは行かなかったものの何発か良い打撃を当てることが出来、本戦が終了しポイントは互いに無いものの自分が少し優勢では?と期待もありましたが結果はドローによる延長で、しかも延長戦ではいつものパターンでスタミナ切れから 寝技(絞め技)で敗れてしまいました。試合後は強敵相手に本戦で互角以上の戦いが出来たことで満足した点もありますが、それでも負けは負けであり「勝負の世界」は善戦しても勝たなければ意味がないと思いますので、今後の稽古においては勝つための技術を習得するよう精進して行きたいと思います。 最後に三浦師範を始め、応援していただいた石巻支部のみなさんありがとうございました。今後共よろしくお願いします。 押 忍 260+(超重量級)ベスト4 菅原智範(参段) 所感 先ず始めに自分の勝利を信じて応援して下さった方々に謝罪いたします。=期待に応えられず申し訳ございませんでした。(決勝戦で加藤久輝選手と対戦するのを目標にしていたので・・・) 自分自身、毎回のことながら試合前のコンディションは万全ではありませんし(対戦相手とかに失礼の無い様に言っておきますが、自分ではコンディションを100%万全に調整したつもりでした)モチベーションの低下も否めませんでした(膝の古傷に伴う稽古不足) 今年は予選の時から試合に対する心構えや気合いが入らず、もう引退して後輩の指導の方をしていこうと思っていましたが、全日本に出場させていただけるということで、やれるだけ(=稽古)やってみようと思い、自分なりに必死で稽古をしました(自主トレもランニングやウエイト等においても)又、道場での稽古においては戦術・距離の取り方等を世界大会に出場した時ぐらい稽古しました。 そして迎えた北斗旗全日本選手権の当日、自分は260+前半のリーグ戦で4人での総あたりでした。このブロックは若手2人に勝てば準決勝でキーナン・マイク選手(成田支部)と対戦するという組み合せでした。 試合の方を振り返ると、まず体調はバッチリで膝のテーピングもバッチリでした(ほとんど違和感はありませんでした・・・赤門スタッフの方々にはいつも御世話になっております!ありがとうございました。)試合内容の方も相手パンチや蹴り等は良く見えていましたし(NHG空のシールドを換えたせいでしょうか?)距離感もまあまあ良かったと思いますし、セコンドや応援の人達の声も聞こえていました。自分の試合前にはセコンドの方々はもちろん支部応援隊の方々からも、こまめにアドバイス等を言っていただいていたので、何か今回は(も)石巻支部の「連帯感」というか!チームワーク!っていうか、自分1人で戦っている訳でなく石巻支部全体で戦っている様ですごく良かったと思います。そして今回の様な試合が出来たのも必死で稽古をした結果と支部の仲間セコンドの方々のアドバイス等があったからこそだと思いますので、まだまだ選手として続けていきたいので皆さんよろしくお願いいたします。 最後になりましたが、塾長を始め事務局長・関係者の方々、三浦師範・支部塾生の皆様方本当にありがとうございました。そしてこれからもよろしく御指導の方お願いいたします。 押 忍 |
|