●名称及び日時 2012'北斗旗全日本空道体力別選手権東北地区予選・第44回交流試合 4月8日(日) ●場 所 多賀城市総合体育館 大体育館 ●主 催 (社)全日本空道連盟 ●主 管 大道塾多賀城支部
[師範所感] 4月8日(日)2012'北斗旗全日本空道体力別選手権東北地区予選・第44回交流試合(会場 多賀城市体育館 大体育館)において -230(軽量級) 阿部宏信(3級) 準優勝 -250(軽重量級)鈴木清治(弐段) 準優勝 260+(超重量級)菅原智範(参段) リーグ戦2勝1敗 の戦績を残した。 昨年の震災以降、支部にとってはおおよそ1年振りの試合(当然ながら大道塾諸行(催)事へ)としては、一応(先ずは)納得しなければならない だろう。 今回の試合、特筆すべきは数十年のブランクを経て岡崎 匠(初段)が260+(超重量級)に出場したのは感慨深いものがあったよ。リーグ戦の結果は1勝2敗ではあったが、本人が久々に体験した「充実感」は、それ相応と思うね。 次に向けて(今後)は、そのとおり(5月13日、3年振りに仙台で開催される全日本選手権)ではあるが、今回の大会では「予選」を意識した選手構成にしたが、色帯クラス(交流試合)の出場を「活発化」させたいね。 前途した全日本までの期間は(ある意味+何であれ)短いので、集中してピークに持っていける様に指導したいよ。それと本大会において支部選手(ピックアップ的ではあるが)詳細については、以下の小川師範代、強制的?に作成させた選手所感を参照下さい。
小川 英師範代 「試合観戦記」 去る4月8日(日)多賀市総合体育館にて12’体力別東北地区予選+交流試合が開催されました。あの日から、それぞれの辛さを抱えながらもお互いの無事を喜び、塾長・事務局長を始め、色んな方々からの暖かい御支援、そして支部道場の危機に三浦師範の下に集ったOB・塾生達で何とか漕ぎ着けた「道場の再開」=止まった時計がようやく動き出したそんな気持ちになりました。 さて試合の方を振り返ると、交流試合に出場した阿部俊一さんは、十数年ぶりに再入門しての出場(初戦)でした。フック等の制限で持ち味が出せず判定負けになりましたが、ガチンコ魂は不滅です。格闘ルールには馬場一樹がエントリー、あの日の津波で夜空の星を眺めた後は、諸事情でなかなか稽古も出来ない状況でした。今回は2戦しましたが敗退してしまいました。稽古さえこなせば強くなっていたはずです。 予選−240には三浦秀人選手が出場。東北本部高谷弐段と中盤までは手数で上回り、試合を作るが後半、少し気を抜いた所を頭突きで場外へ押し込まれた後は、流れを戻せず僅差の判定負けとなる 北斗旗が見える所までは来ているので、あとは気持ちだけだと思います。 総当たりの260+エントリーは、菅原智範選手と十数年ぶりに復活した岡崎匠選手。 菅原選手の初戦は東北本部の岡選手。体調不良の菅原は本来の動きが見られず判定負けになってしまう。その後の試合(リーグ戦3試合目)はグランドから腕十字で一本勝ち。 岡崎選手の初戦は序盤からイン・アウトローを効果的にヒットさせポイント優勢勝ちとなる。その後(リーグ戦3試合目)は東北本部の岡選手との試合となる。序盤からパンチ、蹴りの打ち合いになりヒートアップ。途中、岡選手にサポーター装着申請漏れの反則が入るがイーブンで延長戦へ。ややスタミナ切れの岡崎さんは後半パンチの連打で押し込まれ効果を奪われポイント負けとなる。そして、同門の菅原選手との試合は、互いに手数が出ないままの試合後半、菅原がジャンピングパンチからの連打で効果を奪い、意地を見せ優勢勝ちとなる。岡崎さんは道場復活の為に休日、仙台から何度も手伝いに来てくれました。(それが当たり前の様に)その姿と今日の試合、師範は嬉し涙を流しているはずです。又、今回、優勝を逃した菅原選手も道場復活まで昼夜を問わず力を貸してくれました。全日本ではいつもの動きを見せてください。 −260にエントリーの千葉新市選手はリーグ戦の初戦、北斗旗王者の経験を有する平塚選手との対戦。打撃ではイーブンで進むが、組まれてのグランドから腕十字で一本負け、十字を耐えたためダメージの残った試合になりました。左腕が使えないまま、果敢にも2試合目を決断。序盤からインローを当てカウンター狙いでイーブンに持ち込んだかグランドの展開へ、棄権してもおかしくなかったが何とか凌ぐ展開に。そして、スタンド勝負となるが左を使えない分、手数で相手が上回り判定負けとなる。道場復活においては仕事柄、プロの技術を存分に発揮してもらいました。早期に自身の復活を期待します。 −230には阿部宏信選手がエントリー。初戦は切れのあるパンチ・頭突きで流れを掴むとグランドも上手く捌いてパンチで効果=優勢勝ちとなる。準決勝はパンチ・頭突きで場外へ追い込むとパンチ連打で効果、グランドではマウントパンチで効果2を奪取し決勝へ。相手は東北本部の実力者、渡部選手だ。序盤から阿部選手の切れのある右ストレートがヒットし場外へ。その後は打撃のプレッシャーを嫌いグランドへ持ち込む渡部選手に変則的な締め技(フットチョーク)を決められ一本負けとなる。比較的、重量クラスの多い当支部で稽古している中、自身のスタイルを作り上げました。道場復活作業ではレイアウトや高額なシートのカット他等、苦労を掛けました。全日本では暴れまくって下さい。 −250には全日本王者の鈴木清治選手がエントリー!決勝戦では東北本部アレクセイ選手と対戦、強烈な右パンチをヒットさせる場面を2度作り、期待させたがグランドへ持ち込まれ腕十字で一本負けとなる。今回は負けてしまいましたが明らかに今までとは違った強さを備えています。全日本では自分ら目の前で頂点を掴んで下さい。少年部ワンマッチ戦には遠藤麟太郎選手(初段)が体力指数15以上の相手と対戦。果敢に技を繰り出すが体力差でバランスを崩したところに蹴りが入り敗戦となる。組まれた時の対処をしっかり出来れば、まだまだ強くなると思います。 今回、未だに稽古も出来ず、もちろん試合にも出られない塾生がいる中、試合ができる事は幸せな事だと思います。色々、大変な時に応援に来てくれた阿部靖さん、佐藤康成さん。撮影係りで頑張ってくれた佐々木敦さん、差し入れを持って来ていただいた登米支部金田さん。会場で暖かい言葉をかけていただいた各支部の皆さん、本当にありがとうございました。そして師範・出場選手の皆さんお疲れ様でした。 押 忍
体力別予選 260+ リーグ戦 2勝1敗 菅原智範(参段)所感 今回の東北予選に出場して色々と収穫もありましたし、反省すべき点も沢山ありました。 先ず反省すべき点は、試合中ガードの意識を忘れて細かいパンチ(たまに危ないパンチ)を顔面に貰う癖が出ていました。日頃から意識をして稽古をしていましたが、何せ一年半振りの試合でしたので不安と緊張で身体がガチガチで、試合の感覚を取り戻すのに時間が掛かりました。 結果、自分はリーグ戦 全3試合の初戦に負けてしまいました。残りの2試合では自分の思っていた試合展開で試合を組み立てられたし、試したいと思っていた技を出して勝てたことは良かったと思います。ただ優勝を逃しトロフィーを頂けなかったのが残念です(今まで戴いたトロフィーとか全部津波で流されてしまったので・・・) それから、仕事の方も震災復興の関係でメチャメチャ忙しい環境にありますが、同じ職場に軽量級で準優勝した阿部宏信がおり、職場でマススパーや技研等練習をしていたので、これからも続けていきたいと思います。 最後に今回、セコンドやサポートしてくださった支部塾生の皆さん又、三浦師範を始め関係者の皆様ありがとうございました、この次もよろしくお願いいたします。 押 忍
体力別予選 −230 準優勝 阿部宏信(3級)所感 今回、初めて東北予選に参加させていただき、−230(軽量級)で準優勝することができました。 震災前の秋季交流試合で右手を骨折。治って直ぐに、春の試合(予選)に向け稽古を開始しましたが、震災で中止。神様が、もし居るとしたら「もう辞めなさい。潮時ですよ。」って言ってるんじゃないかな?と思いました。 しかし東塾長・事務局長を始め、大道塾の多くの方々から震災中に沢山の支援物資を頂き助けられ、又、三浦師範の道場再建への熱い想いで、自分の中で萎えかけた気持ちが復活出来ました。 試合の方は、皆さん自分より帯上の選手でしたが「石巻は震災に負けていない」と言う気持ちで頑張りました。全日本選手権では石巻完全復活をアピール出来るように死力を尽くすつもりで頑張ります。 押 忍
体力別予選 −250 準優勝 鈴木清治(弐段)所感 昨年、念願の全日本体力別初優勝を果たし2012年全日本も出場する気ではいましたが、今回の予選に関して、自分は免除でしたので出来ることなら今回はパスしたかったです。 しかし、ある日に中川先輩より「選手宣誓頼むわ!格好良いの頼むぞ!」との電話があり、更には自分にとって”永遠の天敵”のアレクセイ支部長も出場するとのことで、正に「青天の霹靂」の気分でした。 試合はともかく、選手宣誓の方で気持ちが「いっぱい×一杯」でしたが、自分なりに上手く簡潔にまとめ上げる事が出来たかなと思います。 さて、試合の方は初戦が木町の永戸さん。昨年の全日本でお世話になったのでちょっとやりづらい部分(感)もありましたが試合となれば別です。ちょっと動きが硬かった面もありますがパンチでポイントを奪取して勝利出来ました。 次の試合は不戦勝でアレクセイ先輩との決勝の前には、すっかり身体が冷え切っていたと思います。 7度目のアレクセイ先輩との対決となりましたが、先輩はまだ仕上がりが不十分な様で、序盤のパンチの打ち合いでは負ける気がしませんでした。 「いけるかも!」と思った矢先「百戦錬磨」の先輩の寝技に捕まり、何とか粘りましたが、またしても寝技による一本負けとなりました。 現チャンピオンとして、反省点の残る内容でしたが、打撃面においては自信に繋がったと思います。 全日本大会まで期間は短いですが、最高のコンディションで挑めるよう努力します。 押 忍 |
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