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●名称及び日時
2010 北斗旗全日本空道体力別選手権東北地区予選・第41回交流試合
4月11日(日)
●場 所 ノースアジア大学総合体育館
●主 催 (社)全日本空道連盟
●主 管 大道塾東北本部・秋田市同好会

[師範所感]
 師範ブログでも触れたが、第3回世界大会以降では初めての東北地区予選・交流試合が4月11日(日)秋田市ノースアジア大学 総合体育館で開催され、予選では全日本の出場を掛けた熱戦を、交流試合においては各出場選手が自分なりに精一杯に戦ってくれたとは思うよ。
尚、今回(も)出場した支部塾生の試合経過等に関しては以下の「小川 英師範代 支部選手奮闘記」を参照してもらうこととして俺としては前途、世界大会においての結果を踏まえ「次に向けた戦略」を自分なり(支部単位としての活動において)に模索しているところではあるよ。
世界にいる「空道戦士」の稽古に係るライフワークは(当然)解らないが、日本においては全日本を先ず目指すことが入口であり、そこからの戦績が「世界」へ繋がっていくと思うので、この石巻の地で如何に育てて行くかが本筋と信じ、稽古させていきたいよ。

[小川 英師範代 支部選手奮闘記]
 去る4月11日(日)北斗旗全日本体力別予選及び各交流試合が、秋田市のノースアジア大学 総合体育館で開催され、当支部出場選手の「激戦」を振り返りたいと思います。
 北斗旗予選・中量級には三浦(秀)と佐藤将光選手がエントリー。
将光の初戦は盛岡支部の工藤選手(2級)だ。最近の将光は稽古不足であるものの、試合開始から将光は、ほぼノーガード(=悪い癖!)で相手にプレッシャーを掛け右ジャブのカウンターから連打で主導権を握る。その後は打撃を警戒されグランドの展開になるが、上をキープして凌いで再びスタンドへ。将光は前に出て再度プレッシャーを掛けパンチをヒットさせ手数で優位になる。再びグランドになり、上を取られる将光も負けずにスイープで返してから、場外に移動させて再度スタンドになり、お互い打撃戦にはなるがタイムアップ!パンチで攻勢をかけた将光の判定勝ちとなる。
そして次の対戦相手は仙南支部の塚原選手(1級)で、将光より長身のベテランである。試合序盤からいつものノーガードから打撃で勝負をかける。が、場外際にもつれてグランドに引き込まれマウントからの決めで効果ポイントを獲られてしまうことに。その後のスタンドではシャープなジャブをヒットさせ攻勢をかける将光だが、相手選手も下がりながらもパンチを繰り出す展開に。更に将光はプレッシャーを掛け、ワン・ツー・右フックを繰り出す展開に対し、相手選手が下がり続けたことで消極的姿勢により反則(=効果)ポイントが将光に入り=五分となったところでタイムアップ。本戦は引き分けにより延長戦となる。
延長戦では、ややスタミナが切れ気味の将光だったが前へ出てプレッシャーを掛け+ノーガードの将光に対し、下がりながらも塚原選手のパンチがヒットし始める展開に。将光はタックルで場外に追い込み+打撃では単発ながらもヒットさせるが手数では、やや相手選手が優勢に。その後は一進一退になるが下がりながらもパンチを繰り出す塚原選手が優勢に運んでタイムアップに、残念ながら判定負けとなる。このところ将光は(やや)停滞気味である。仕事が忙しく稽古が思う様に出来ていないが、一皮剥けた姿(勇姿)を見せてくれることと思います。
 続く三浦(秀)の初戦は、シードで2回戦目から出場で相手は、吉祥寺支部の石橋選手(弐段)だ。試合序盤から三浦(秀)は、いつもの動き(ステップ)から自分の距離(間)でパンチをヒットさせ、おまけ!に右ハイまでヒットさせる展開に。相手選手も距離を詰めショートパンチ+ヒザで応戦。それでも三浦(秀)は相手に付き合わず、自分の距離をキープして打撃を繰り出す。そして、お互いイーブンの展開から今度はグランドの攻防になりアキレス狙いの攻防にはなったが、膠着状態となってタイムアップ=再びスタンドへ。
ここまで(=残り30秒までは)三浦(秀)の優勢で推移していたが、終盤に下がったタイミングで相手選手のパンチ+ヒザ+頭突きを繰り出して、三浦(秀)を場外に追い出したところでタイムアップ。結果、最後の印象が影響した様で石橋選手が優勢勝ちとなる。私自身、延長戦と思っていたのですが残念でした。それでも三浦(秀)は自分の持ち味を充分に発揮出来た良い試合だったと思います。自分のスタイルが格上(帯上)選手にも通用したのだから、胸を張って下さい=お疲れ様でした!
 北斗旗予選・軽重量級には当支部の「世界戦士」鈴木清治選手がエントリー(=何故?)とにかく周りから?=ひんしゅく?=それでも清治の試合を見たい声(注:世界大会出場者は今大会(=予選)免除とわかったのがエントリー後だったので、この展開になったそうです!)と色々な空気(雰囲気)の状況で、初戦の仙台西支部 井田選手(初段)を向かえることに。試合の方は序盤から清治は、ガードを低く構え+素速いステップから強烈な打撃を繰り出し(完全に)主導権を握る。その後は、打撃を嫌がる相手選手がグランドへ持ち込むも清治は、相手に(全く)攻めさせないまま再度スタンドになり、左フックから右フックがヒットし効果ポイントを奪取+組まれるが付き合わず再度パンチの連打をヒットさせ効果×2、低いガードによりパンチをヒットされる場面もあったが、逆にカウンターの左フック・右フックが強烈にヒットし効果×3を獲り、結果は優勢勝ちに。
続く2戦目は木町支部の永戸選手(3級)で、前の試合でベテラン高谷選手に勝った新鋭だ。清治は開始早々、いきなりの連打から右フックが強烈にヒット!効果ポイントを奪取して主導権を握る。相手選手は清治の打撃を警戒してか手数が(急に)出なくなったことで、組んでから「引き込み狙い」に変化をしたが、清治はこれを冷静に「いなして」再び強烈な打撃をヒットさせ効果×2を獲る。その後、相手選手は「飛びつきの引き込み」を繰り出すが清治は、うまく捌いてスタンド勝負に持ち込む展開になり再度、清治の打撃がヒットして効果×3を獲り優勢勝ちとなる。
そして、3戦目の対戦予定だった東北本部の高谷選手(弐段)が負傷棄権により、このクラスの優勝が決定=地区予選同階級の四連覇を達成することに。
「世界戦士」の実力を今回見せつけた試合内容でしたが、前に聞いていた「新技」披露は次回以降に持ち越しとなりました=新技を見てみたいと思うのは私だけではないと思います。
 北斗旗予選・重量級には千葉新市がエントリー。初戦の対戦相手は、前回負けている塩釜支部の小島選手(1級)だ。この試合はビジネスマンクラスエントリーの阿部靖さんの試合と重なり観戦出来ませんでした。結果は残念ながら判定負けとなり、リベンジは次に持ち越しとなりました。
同階級はリーグ戦により、次の2試合目は秋田市同好会の熊谷選手(2級)だ。試合序盤、互いに距離を詰めて打ち合いになる。やや大振りの感はあるが千葉のパンチが数発のヒット、もつれた状態でグランドの展開になる。上のポジションをキープした千葉がマウントからの決めで効果ポイントを奪取。その後、スタンド勝負となり打撃戦となる。千葉のパンチに威力があり再度、効果×2。試合終盤まで千葉の打撃が優位に展開し、連打で更に効果×3を獲り、ここでタイムアップ。結果は優勢勝ちになる。千葉は重量級予選(リーグ戦)1勝1敗の戦績となる=まずは(ということで)稽古をして備えましょう!
 北斗旗予選・超重量級には当支部2人目の「世界戦士」菅原智範選手がエントリー。初戦の対戦相手は、重量級から組み替えになった盛岡支部の吉田選手(初段)だ。試合序盤は距離を取ってインローで牽制する相手選手に対し、掴みからグランド狙いの菅原だが強烈な右ローをヒットさせてから引き込むことに成功。いつものタイミングで一気にマウントへ移行し勝負をかける。しかし片膝を立てた隙間から入られバックポジションを取られてしまい、流れの中で裸締めを決められてしまいタップ。無念の一本負けに。
前途、重量級同様でリーグ戦により、次の2試合目は秋田市同好会の打川選手(1級)だ。前回の地区大会とか全日本では勝っている相手だが、体力指数は菅原より上。そして地元開催ということ=周りの応援も凄く、会場内のヒートアップもあって気合いの入っている打川選手。
試合の方はワン・ツーとローをベースにプレッシャーを掛け、菅原を場外へ追い出す展開に。対する菅原も負けじと強烈な右ロー(次の展開としてローからのコンビがほしかったね 師範・談)を返すが単発で流れをつかめない。その後、相手選手は必死の形相でパンチ連打を繰り出し菅原を追い込み場外へ。場外付近ということで手を緩めた菅原へコンビの流れから加撃したところに、菅原はバランスを崩して膝を落としてしまい効果ポイントを獲られてしまうことに。納得のいかない菅原だが、再び打撃で勝負をかける。しかし勢い着いた相手選手の突進を止められず、逆にパンチをヒットされる展開に。終盤になり必死の打撃で反撃する菅原だが、ここでタイムアップ。打川選手も、しっかり稽古している様でスタミナは十分だった様で判定は相手選手に。菅原まさかの2連敗だ。本人にとっては悪夢だったと思いますが、今大会の軽重量級予選で怪我をして途中棄権をした東北本部の高谷選手(弐段)は「みんなは怪我をしたので自分をもうダメだと思っているが、必ず復活します!」と話しをしていました。それを聞いて私自身熱いものが込み上げてきました。「世界戦士」のプライドを持って、改めて復活してくれると思います。=また強くなって下さい!
 今大会、北斗旗予選とは別に交流試合には2人の阿部選手がエントリーしています。1人目はビジネスマンクラス BMC指数201未満にエントリーの阿部 靖(1級・48歳)だ。初戦は多賀城支部の祭城選手(2級・36歳)との対戦である。 この試合は序盤から、お互い手数の出し合いからグランドへ移行する展開となるが、靖さんは攻めさせずに、しのぎ切り、スタンドへと以降。靖さんは相手選手のローに対しては、きっちりとカットしながらワン・ツーをベースにパンチを繰り出すが、得意のストレートが力みすぎでヒットせず。逆に相手選手のパンチをもらうシーンもあったが五分の展開に。再度グランドになったところで、今度は上を取って攻める(マウントパンチが入っていれば・・・惜しい!)靖さんだが、ここでタイムアップ。相手の手数が若干、上回っていたとの判定らしく敗退することに。
同クラスにおいてもリーグ戦により、次の2試合目は東根支部の斎藤選手(初段・46歳)である。試合の方は前の試合同様に早々と打ち合いになり「打撃勝負」の展開に。靖さん今回(度)は、力まずパンチをヒットさせるが、相手選手も打ち返しイーブンのまま推移してタイムアップ、判定は引き分けで延長戦(=靖さんは2試合連続になり)に突入・・・靖さんの表情が微妙でして。それでも延長戦では気合いを入れた打撃をヒットさせる。相手選手も反撃することで、試合自体が白熱してくることに。ここで靖さんは渾身の右アッパーをヒットさせるが、相手選手も掴みから頭突きで追い込んでくる。全般をとおして靖さんが先手で展開している試合で終始、ここでタイムアップ。結果、優勢勝ちとなり同クラス(ポイントの関係もあり)第2位の戦績となる。昨年(2009')は色々あって試合からは遠ざかっていましたが、その情熱は変わらずで今日の結果に繋がったと思います。本当におめでとうございます!
 そして(最後の1人)格闘ルールの部にエントリーは昨年の春と秋の交流試合を制し、今回「顔面デビュー」となる新鋭 阿部宏信(4級)だ。娘さんの「誕生日プレゼント」獲得に燃える初戦の相手は、体力指数で大きく上回る秋田市同好会の後藤選手(7級)だったが、この試合も別コートでの試合と重なり観戦出来なかったが、延長戦の末に右上段回し蹴りで一本勝ちとのこと!=強い。
続く2戦目(参加数と組合せの関係で、ここからは準決勝戦)は仙台西支部の佐々木選手(4級)だ。開始早々に強烈な右ローをヒットさせ印象付けると、今度は距離を詰めてパンチを繰り出しヒット。ステップに迷いがないというか「当て感」があるというか、確実に主導権を握る展開になり、その後はカウンター気味の右フックが入り効果ポイントを奪取。更に掴みからヒザの連打から打撃で効果×2。完全に阿部ペースで推移してタイムアップ。優勢勝ちにより決勝戦へ進出。
決勝の対戦相手は東北本部の新鋭 篠原選手(4級)だ。試合序盤から阿部は、いつものとおり右ローをヒットさせての展開から、思いっきりの良い右ストレートで効果ポイントを奪取。完全に流れを作った阿部は連打でたたみかけて効果×2。その後、掴みからヒザの連打で効果×3。結果、優勢勝ちとなり前途、鈴木選手並の「安定感」のある優勝でした。阿部選手の更なるステップアップは「期待大」です。
 最後に「お疲れ様」ということで、秋田の長い1日を終えて三浦師範を始め支部の皆さん+応援部隊(カメラ担当兼)で帯同した康成氏と馬場氏も改めてお疲れ様(←2人は次としては選手で参加して下さいね=稽古量(回数)の関係はある様ですが!)でした。  押 忍

格闘ルールの部 優 勝 阿部宏信(4級) 
 大会前は初めての「格闘ルール」出場という事で正直、不安でした。 
稽古では、先輩方にボッコボコにされる毎日で、こんな事で試合に勝てるのだろうか?と思っていました。ところが、試合が始まってみると相手の攻撃が「あれ!?痛くない!?」
いつもの稽古中に受けるダメージより格段に軽く、1回戦こそ緊張もあって慌てましたが、冷静になれてスタミナも切れることなく試合をこなして、優勝することが出来ました。
不安とストレスのせいで、なったと思われる腹痛を耐えて結果が出せたことも優勝と相まって大変に嬉しいです。
 最後に、お忙しい中で御指導して頂いた三浦師範や、支部先輩方、試合中に応援して頂いた皆様に感謝し、これからも頑張って行きたいです。  押 忍

体力別予選 軽重量級 優 勝 鈴木清治(弐段)
 今回は予選って事であまり深く書く事はありませんが、とりあえず怪我無く終えられて良かったと思います。予選免除の所を敢えて出場したのはそれなりの意味があり「まず本戦へ向けてのアイドリング」と言ったら失礼に当たるかもしれませんが、昨年11月の世界大会から時間を経ているので「試合感」を取り戻す事、それと道場稽古でも使ってみた「新技」を試してみようと思いました。でも・・・これは不発というか失敗でした(次もあるので詳しくは書きませんが)
個人的に転勤やらなんやらで今回も稽古不足は否めず、スタミナ系のトレーニングは殆ど出来なかったので、本戦へ向けて走りこみ等で強化していきたいです。
 今大会に於いて出場された方、結果を出された方・そうでなかった方、お疲れ様でした。次に向けてまた頑張りましょう。
秋田の小松支部長始め大会運営関係者の皆様大変お疲れ様でした。

あと一ヶ月、名古屋に向けてガンガン上げていきますので、支部の皆様これからも御協力お願いします。  押 忍
 
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今回の試合会場が秋田ということでバスを借り上げて移動することに
道中は「快適」の一言だったよ

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開会式前において本部席をカシャ
大道塾の三役「揃い踏み」でして

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審判ルールミーティング


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開会式にて
今回の整列は支部毎になり(=当支部は右側2列目)

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試合の合間にはノースアジア大学 遠藤純男教授の挨拶があり
↑編集の都合上、ここで紹介しました

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佐藤節夫最高相談役から挨拶

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平塚評議委員長から挨拶


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東 塾長からの挨拶で
いよいよ試合(熱闘)が始まる訳で

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戦い終えて
本部役員(塾長・事務局長・最高相談役・評議委員長)と長田支部長
そして、今回の担当支部(主管)である秋田市同好会 小松師範代を囲んでカシャ

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支部出場選手・試合回想  
[体力別予選 中量級]三浦秀人(1級)
三浦秀人(画像・右)の対戦相手は石橋昌之選手(弐段・吉祥寺支部)
前の週に行われた関東地区予選での結果により東北地区予選にも出場してきた石橋選手に対して、どう展開するか(ある意味)楽しみだったね

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