師範ブログ - 昇段(BS 佐々木 敦)所感

昇段(BS 佐々木 敦)所感

執筆 : 
2007-1-12
この度(12月17日(日)東北地区合同審査会において)、ビジネスマンクラス佐々木 敦が見事(←やっぱり、あまり使いたくないフレーズだが)昇段し認定証・帯を本人に授与したので、その見返りに?佐々木本人から所感を書かせたので紹介します



















[佐々木 敦・所感]
押忍!石巻支部に入門して早十年が過ぎた(但し出席状況悪し)平成十八年師走の12月17日(日)東北地区合同審査会にて昇段審査を受審する機会を得ました。
今まで一般部で通してきたこともあり、当初は一般部受験も頭を過ぎりましたが年齢や体力等を考慮した結果、ビジネスマンクラスで昇段チャレンジと相成りました。
とは言え、七人もの相手との組手(自分の年齢ではスーパーセーフ三人、寝技二人、基本ルール二人の七人組手。)はまさに未知への挑戦。さらに一週間前には風邪で腸炎を併発(自己管理の問題だね=師範談)。四日間寝込み体重も四キロ減ってしまい、改めて自己管理の甘さを痛感させられることに・・この土壇場での失態は精神的に尾を引き、審査日までの残りの数日間は焦りと共に過ぎていきました。
当日、不安を抱えたまま東北本部に到着すると、既に沢山の受験者で人いきれ状態で少しぐったりした気分で道着に着替え、なんとか体をほぐす空間を確保しストレッチを施していると気持ちが落ち着き体も軽くなった様な感じになり、そのまま審査に挑めました。
が、あの独特の雰囲気に緊張したせいか、移動稽古中に足元が覚束なくなってしまい、組手前から早くも諦めの心境に…しかし、逆にそれが功を成したのか組手初戦となるスーパーセーフ(顔面ルール)一人目の相手が出合い頭のパンチで倒れてくれ、幸先良い展開に胸を撫で下ろしました。「鬼門」の寝技戦では腕をほぼ極められかけましたが、挽回してなんとか引き分けに持ち込むことに成功。しかし気を吐いた(と思っている)のもそこまでで、疲労が蓄積してきた六、七人目の基本ルール戦に入ると、酸欠=スタミナ切れで遂に体が言う事を聞かなくなりました。相手の攻撃自体は効いていないのですが同様に自分の攻撃も相手に効いてないのは確実で、周囲のアドバイスに応じて蹴りを出そうものならバランスを崩して自ら転倒しそうになる始末。心の中で「早く終われ!」を連呼しながら、パンチ(もどき)で体裁を繕いつつ、なんとか最後の二戦を終えました。(最終的な組手の結果は四勝一分 ※勝率5割以上につき昇段決定!)
武道(空道)修行の過程に於いて、初段取得は単なる通過点だとは思います。しかし、ひとつの山を超えた充実感と審査に備えての練習が徒労にならなかった安堵感はやはり隠し切れません。そして今回、自分は幸いにも初段を允許されましたが、それは周囲の人たちの協力あってのものだと実感しています。審査対策に付き合ってくれた支部の遠藤さん、千葉さん、寝技のアドバイスをしてくれた小川さん、他の一緒に稽古してくれた皆さんに謝意を表します。そして白帯から今まで導いてくれた我が師匠、三浦悦夫師範ありがとうございました。
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