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●名称及び日時 石巻支部「稽古再開」 10月29日(土)

[師範所感] 
 支部HPでの師範ブログ・お知らせにも載せた(書いた)が、3.11(東日本大震災)から7ヶ月以上が過ぎた10月29日(土)当石巻支部は「稽古の再開」へと、たどり着けました。
今まで使用していた道場は、地震(度重なる余震の影響もあり)によるダメージが大きく使用不可になったものの、大家さんの特段な配慮により同じ敷地内の2階建て建物の使用が出来たこと。それと東塾長・事務局長そして各大道塾役員、支部長さんの方々の御支援・御厚意により、被災した塾生へ有形無形の手厚い支援を受けたことで、この度の稽古再開が出来たことは、感謝の念で一杯です。
又、震災から稽古再開となった10月29日までの期間において、自主トレとか5月の体力別(軽重量級)において優勝した清治の祝勝会、道場移設作戦(=要は移設作業ですが)とかでは塾生のジャージ姿・作業服姿・酔い顔等は見ていたものの、道着姿を見れたことは、これからの「空道・石巻」の活動=励みには充分な「気持ち」になれました。
それと私自身、ここまでの経緯(経過)において色々(様々な)葛藤で、ぐらつくところを当支部 小川 英さんと阿部 靖さんのサポートは絶大だったことで=今回(無理を言ってお願いした面はあり・・・?)所感を(も)寄せてもらったので、以下のとおり紹介します。
 改めて、これから「空道」への精進を約束して、しっかりと対応していきます。ありがとうございました。 押 忍

稽古再開に寄せて  阿部 靖(初段) 
 10月29日(土)20時、三浦師範の稽古再開に向けて万感の思いの伝わる挨拶、準備運動の後、基本稽古の気合が新道場に響きました。
あの忌まわしい震災から、あっという間の7ヶ月半でした。私も津波で家財や自家用車(妻と合わせて2台)を流され、実家や会社の社宅等を転々とし、先月借り上げのアパートに女房の両親と住むことになり、少し落ち着いてきたところです。
世間では、震災からもう半年以上経ったという風潮に変わってきている様ですが、ここ石巻では震災からまだ半年あまりしか経っていないというのが正直な気持ちです。
震災直後は、命が助かっただけ良かった等と、会う人には話してはいましたが親戚(家族は無事でした)や知り合い、財産を無くした辛さは無意識に心に影を落として、元気を出そうとしても何処か空しい日々を送っておりました。
そんな時に飛び込んで来たのが、鈴木清治選手の全日本体力別での優勝(軽重量級)の知らせでした。津波に車ごと流され命が助かっただけでなく翌、早朝から人名救助の手伝いまでした男がやってくれました。心に何か灯りが灯ったように感じたのを覚えています。
やがて仕事柄(石巻市役所)最も忙しい状況の三浦師範から、道場再開に向けての連絡が入りました。東北支部同様、歴史のある石巻支部道場が地震の影響で使用不可となった為、何所か新道場に相応しい所を探しているという内容でした。
しかし沿岸地区が壊滅状態にある石巻ではなかなか良い物件も無く、最終的に旧道場の敷地内にある大家さんの資材(家財)置き場に使用している「ひと回り?」小さなビルに落ち着きました。
何度か皆で集まり、清掃や大家さんの私物の移動を行いましたが何故か100%雨の中の作業でした。(期間中(≒半年)で4〜5回しか集合していないのに!)
「せっかくだからジョイントマットを敷いてその上に試合場(北斗旗)のイメージでシートを被せよう、金のことは気にするな!」の三浦師範の男らしい一言で、一致団結10月23日と10月24日の両日で最終仕上げを行い10月29日(土)の稽古再開の日を向えました。
稽古当日は10名余りの参加となり、基本稽古から軽い組み技(旧道場の床仕様と違ってこれからは思いっきり投げが出来そうです)から軽いスパーリングを行い、皆で新道場の感触を確かめました。
津波で人生観や死生観が変わった者等、なんだかんだ有りましたが、ついに新生石巻支部がスタート致しました。
これからは、空道精神を持って前に進むだけです。皆様改めましてよろしくお願い申し上げます。  押 忍

稽古再開に寄せて  小川 英(参段) 
 3.11あの日、当支部道場も甚大な被害を受け「活動停止」に追い込まれました。震災当日、連絡が取れたのは菅原智範だけで、沿岸部に住んでいる者も多く、本当に心配しました。2日後に避難所へ向かう途中に偶然、師範に逢うことで無事を確認出来た後は、一週間内で支部塾生皆の無事が確認出来て(正直)ホッとしました。家・乗用車等を失い大変な状況の中、「体力別予選は中止ですか?」「稽古はいつからですか?」「流された車の中、空道着は無事でした」・・・等々の言葉で「空道バカ一代」を再認識させてくれました。こんな時(状況)でも、こうなんですかね!(笑)又、師範におかれましては、震災発生時から昼夜を問わない激務に追われ、自宅にも帰れない状況が続いておりました。そんな中、3月29日に東塾長・事務局長、黒木・木村猛両支部長が激励に来られ、支援物資を届けていただきました。そして翌月の4月17日には総本部の松原師範と東北本部の佐藤 順さんより支援物資を届けていただきました。本当に心より感謝申し上げます、ありがとうございました。押 忍
 4月下旬頃に、少し汗をかきたいと思い始めた頃、清治が北斗旗体力別出場を決断し、千葉新市・菅原智範両名は諸事情で出場を辞退しました。いつもなら自分がサポート役で頑張るところですが、今大会に向けての稽古は無論、自主トレにも付き合うことも出来ず、非常に残念(無念=清治、スマン!)でした。
それから1ヶ月程過ぎた、5月(中旬)に入ると、道場前の事務所が使えそうとのメールが入りました。早速、22日(=北斗旗体力別当日)道場(稽古)再開の第一歩として荷物との移動と清掃等を師範始め、集まった塾生で実施しました。そして、昼過ぎに清治から決勝戦進出のメールが届きました。北斗旗本戦その日が石巻支部(再開へ)の第一歩として、期待せずにはいられませんでした。
清治は、やってのけました。師範以来の当支部での体力別制覇!厳しい稽古(練習)条件の中、本当に素晴らしい快挙です。=他の連中も続いてもらいたいです(がんぱっぺ←石巻弁=頑張ろうという意味)
6月に入ると師範より道場再開に向け、各要望の確認をしましたが道場近辺(市内全般ではありますが)のライフライン等の問題があり、なかなか再開のメドが立ちませんでした。
7月には軽量畳・ジョイントマット等の検討、他物件探し等は引き続き継続をしながら8月に塾生のみんな(主に黒帯クラス)で集まり話し合いを重ねてきました。
9月に入ると師範より道場前の事務所2階部分が使用可能の連絡があり、稽古場所が決定したことで、ある意味でスピード感が増し=?寸法を図りマット+シート面積(数量)の計算した後の布設?サンドバックの設営?壁の補修?階段部の塗装・・・まさに手作り作業で展開しました。
 そして10月28日(土)石巻支部稽古再開の日を迎えました。
(社)全日本空道連盟大道塾石巻支部 三浦道場が新たなスタートを切りました。今後共、支部のメンバーとして三浦師範の元、「空道」を追求していきたいと思います。  押 忍
 
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マストレのラウンドも消化していき


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1階にメインサンドバックを設置
この日は、初級クラスで使用

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マストレの次は、マスクを着けスパーへ移行

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7ヶ月振りの稽古だから「軽めに!」とは言ったものの・・・

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当然!?ながら熱気を帯びてきたことで
フルスパー(=限りなく近く)になってしまった様でして

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スパーを数十ラウンドこなし
インターバル後は「打ち込み稽古」へ

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打ち込み稽古−1

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打ち込み稽古−2
清治の腰投げを見るとは・・・
今回、道場の床仕様を厚さ4センチのマット+シート貼りにしたことで
思いっ切り、投げ等の稽古に対処出来る様にしたものですから

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次はタックル攻防に対しての稽古

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両足or片足タックルへの攻防を稽古

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